高圧洗浄のポイント

足場を設置することができたら、
高圧洗浄機という特殊な機械を使用して、長年こびりついた外壁や屋根の汚れ、古い塗料の塗膜を除去していきます。
高圧洗浄機から出る水は、手で触ると非常に痛く、
ゴム製の物に当てると穴が開くほどのパワーを持ちます。
強いものだと150キロ圧もあるものも!
外壁はパッと見ではそんなに汚れがついていないように感じるかもしれませんが、
長年日光や雨風に当たるために、けっこう汚れはついています。
また、他の建物と隣接している部分はカビが生えやすく、
中には数センチもの汚れとなって蓄積している部分もあります。
高圧洗浄機を使用すると、頑固な汚れもしっかり落とすことができますが、
外壁塗装を必要とする築年数10年以上の住宅の場合には、
高圧洗浄機から出る水をさっとかけるだけでは汚れが落ち切らないことがほとんど。
そのため、ムラなく美しい塗装ができるレベルまで洗浄するには、1日~1日半必要とします。
そして、当然ながら外壁についた水をタオルで拭いたりドライヤーで乾かしたりできないため、
高圧洗浄後は自然乾燥をしていきます。
建物のある土地環境や、天気にもよりますが、
壁の表面を十分に乾燥させるためには一日以上必要とします。
高圧洗浄と乾燥ともに時間をかけ、家についた汚れをなくした状態にすることで、
塗装時に使用する塗料のつきと発色を良くし、かつムラなく仕上げることができるのです。
高圧洗浄は、塗装工事の各工程の中でも特に重要な工程。
洗浄が不十分であったり、乾燥しないうちに塗装作業に入ると、
美しく仕上げることはできません。
それどころか、すぐに塗料は剥げ落ち、再度塗装工事をしなければいけなくなります。
そのため、依頼する塗装会社を選ぶときには、
高圧洗浄について詳しく説明を求めることが大切です。

しかし、外壁塗装工事を依頼するお客様がもっとも気にするのは塗装段階からであるためか、
それを良いことに洗浄作業で手抜きをする業者も多くあります。
実際、高圧洗浄機を使って掃除をしている様子を見ることで、
なんとなく「ちゃんと汚れを落としてくれているなぁ」と感じるのは確かですよね。
素人が足場に上って細かなところまでチェックすることはもちろんできません。
そのため、高圧洗浄をきちんとしてくれているかどうかを判断するのはなかなか難しいものです。
でも、一つだけ判断できるポイントがあります。
それが「高圧洗浄にかける時間」。
悪徳業者の多くは、工事にかける時間を短縮したいがために高圧洗浄を簡単に済ませようとします。
外壁に多少の汚れが残っていようと、塗料を塗ってしまえば素人目にはわからないからですね。
高圧洗浄を手抜きしたために後々塗料が剥がれてきたとしても、
客側は証拠として何も出すことはできません。
つまり、外壁洗浄は塗装業者にとってもっとも手抜きができる部分なのです。
中には半日、ひどいところでは2~3時間で高圧洗浄を済ませてしまう場合も…。
そもそも、一軒家の外壁の汚れを数時間で除去するのは不可能。
それは洗浄剤を使っていても、腕の良い職人がやっても、です。

高圧洗浄は仕上がりの美しさだけでなく、その後の持ちも左右します。
見積もりを見るときには、どうしても費用ばかりに目がいってしまいますが、
後悔しないためにも、まずはどれぐらいの時間をかけて洗浄するかを確認するようにしましょう。