外壁の下塗り・中塗り・上塗りについて

高圧洗浄、サビや古い塗膜の除去、養生などの下地処理が完了すれば、
いよいよ塗装作業に入ります。
塗装作業は、下塗り・中塗り・上塗りと三段階に分けて行うのが基本で、
その中でもとくに、下地と中塗り以降に使う塗料との密着に大きく関わる下塗りがもっとも
重要だとされています。
下塗りをおろそかにしてしまうと、
下地と塗料との間に剥離が生じてしまい、すぐに劣化してしまう原因となります。
また、下塗りには、外壁の凹凸を滑らかにする役割もあり、
下塗りを十分にしなければ、美しく仕上げることはできません。

外壁塗装で使用する下塗り剤は主に二種類あり、
下地への浸透性が非常に高い「シーラー(プライマー)」と、
下地の粗い部分を滑らかにするのが得意な「微弾性フィラー」があります。
シーラーは、ストレート屋根の塗装時に使用されるのが一般的で、
劣化が少ない場合には水溶性のものを、劣化がひどい場合には溶剤性のものが使用されます。
微弾性フィラーは、クラックを補修した壁やわずかな傷が残る外壁を塗装する際によく使われます。
微弾性フィラーに溶剤性のものはなく、水性のもののみとなります。
外壁の傷みの具合によっては、シーラーと、より凹凸を補修する効果のある弾性フィラーの両方を用いる場合もあります。
また、サイディング外壁への下塗り時には、「エポキシ樹脂下塗り材」という
粘着性の強い下塗り材を使用するのが基本。
下塗りはもっとも時間の要する作業ではありますが、
外壁に合った塗料を選び、かつ丁寧に作業することで、塗装自体を長持ちさせることができます。

中塗りは、下塗り後の外壁をさらに滑らかにすることと、
上塗り材の補強をすることが主な役割で、主にサーフェイサーを使用します。
そして、上塗りは塗装の仕上げとして塗りムラをなくし、
お客様希望の色を実現することが目的で、
使用する塗料は、アクリル樹脂塗料、ウレタン樹脂塗料、シリコン樹脂塗料、
フッ素樹脂塗料などがあり、
耐久性はフッ素樹脂塗料がもっとも長く15~20年と言われています。
コストを下げたいのであれば、もっとも安いアクリル樹脂塗料が良いですが、
耐久性は約5年程度と非常に短く、家の一生のうちに何度も外壁塗装が必要となります。
そのため、長い目で見るとコスパが良いとは言えません。
ただ、当然ながら耐久性の高いフッ素樹脂塗料は非常に高額であるため、
費用がかかりすぎず、かつ耐久性も低すぎないシリコン樹脂塗料を使った塗装がおススメです。

塗装は下塗り・中塗り・上塗りの三度塗りをしなければ、うまく仕上げることはできません。
しかしながら、二度塗りでコストを下げたり、各段階の塗装を手抜きしたりする業者もいます。
なかなか塗装業者の作業を逐一チェックすることはできませんが、
各段階の塗装時の写真を撮るようにお願いしたり、
工程終了後には確認のための立ち合いをさせてもらうようにするのが良いでしょう。
また、優良業者では、段階ごとに塗料の色を変え、
塗装に詳しくないお客様でも三度塗りしていることがわかるように配慮しているところもあります。
塗装依頼時には、どのような塗装をするかを確認し、信頼できる優良業者かどうかを判断しましょう。